当院の理念
最近の日本眼科医会の学術的研究によりますと日本は高齢社会を迎え、視力障害の社会的コストは甚大なものがあり、加齢が原因の眼疾患の予防、治療は社会の活動性を高めるために必要であることが判明しております。
わかりやすく言えば、視力障害さえなければ十分に社会に役に立つ熟年層の方々が多いということであり、我々眼科医はこれらの方々の活動性を高めるためにしっかり貢献しなくてはなりません。
当院の基本方針もまさにこの点にあり、連携いただく近隣医療機関の先生方と総力を結集していく所存であります。
当院の取り組み
70年の歴史をもつ当院は2015年に新病院をオープンし、その際、以下の3点に留意しました。
第一に全ての眼の病気に対応できる眼科専門医、看護師、視能訓練士(CO)などスタッフの充実を図りました。次に電子カルテを導入し、バリアフリー、ユニバーサルデザインの概念で設計された快適な院内環境のもとで、最新式の眼科診療、手術設備などを整えました。三番目に当院と診療所の連携(病診連携)を重視しています。患者さんにとって身近な診療所の先生方と密接な協力のもとで、当院でしかできない専門性の高い治療が終了したら速やかにご紹介いただいたかかりつけ医の先生のところへ戻っていただくことを基本方針としました。
当院はこのような環境のもとで従来から進めてまいりました白内障、緑内障、網膜硝子体疾患すなわち糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、網膜剥離等の諸疾患に対する手術治療の一層の充実を図るとともに、外来における薬物治療に対しても最新の方法を導入しております。さらに専門家の少ない小児眼科および神経眼科等の分野にも対応できる専門医師もメンバーに加わっています。
行動指針
最新の眼科医療に対応できる体制を維持するためには、眼科専門医、看護師、視能訓練士(CO)などの日常的な生涯訓練、教育が必要です。この目的のために学会等にできるだけ参加し、最新の知識の吸収に努力しております。さらに当院では、眼科関係の臨床眼科学会、眼科手術学会、日本視機能看護学会の学会も主催するなど、生涯教育の充実を行動指針の柱としております。
(★診療で得られた情報(画像・データなど)は匿名性を確保したうえで研究・学会発表等に利用させていただくことがあります。)
当院だから出来ること
当院は常勤医師15名、非常勤医師5名を配置し、全ての眼疾患に対応できる布陣としております。さらに約35名の看護師が常勤し、看護師は手術室専門、外来専門に分かれ、その専門性の充実を期しております。また視能訓練士(CO)は眼科機能検査の専門家であり、直接眼科診療の質に関係することからCOの質量的に十分な配置を行っております。
当院は2015年5月に新築再オープンしました。この時の設計の概念は、もっとも合理的な院内環境を整備し全面的な電子カルテの導入、かつ最新の眼科診療機器の充実を図るとともに、もともと視機能に障害のある患者さんの院内の行動に不自由がないよう、バリアフリー、ユニバーサルデザインを採用いたしました。これらの概念は現在日本ではなお数が少ないところであり、現在多くの方々が見学に来られております。
当院は手術を中心とした眼疾患の治療に力を注いでおり、近隣の200近い診療機関との連携を重視しております。その際、当院で行わなければならない専門性の高い治療が終了したら速やかにご紹介いただいた近くのかかりつけ医に戻っていただきます。このことによって患者さんは交通等に関連する無駄な出費等を防ぐこともできますし、地域のホームドクターとの末永いコミュニケーションも可能になり、患者さんの治療の快適性の向上につながると確信しております。
眼科三宅病院 基本情報
- 会長
- 三宅 謙作
- 理事長
- 三宅 豪一郎
- 名誉院長
- 太田 一郎
- 院長
- 加地 秀
- 副院長
- 近藤 永子、前久保 知行
- 病床数
- 48床
- 常勤医師
- 15名
- 総従業員数
- 130名
- 設立
- 昭和28年 / 昭和52年現名称に改組